MELCOM 9100/30F

情報処理教育センターの教育用電子計算機システムとしての1号機がMELCOM9100/30F(メルコム:三菱電機)です。 ミニコンMELCOM70も導入されました。
このシステムで初めてディスプレイ付きのキャラクタ端末(M345)が導入されました。

システム構成図

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MELCOM9100/30F MELCOM70
(リモートシステム)
MELCOM70(教育用システム)
OS TSOS

RDOS

主記憶容量 128KB 32KB 48KB
磁気ディスク 15.6MB 5MB 5MB
入出力 ラインプリンタ、カセットテープ装置、カードリーダ、マークカードリーダ、カード穿孔機、 ラインプリンタ、カセットテープ装置 ラインプリンタ、カセットテープ装置、紙テープリーダ、紙テープパンチ

各室・装置・媒体

主機室
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手前左から1つおいて(机の上の右側)カセットテープ装置、サブコンソールライタ、プリンタ、カードリーダ、 カセットテープ装置、マークカードリーダ、ラインプリンタがあり、また左奥にMELCOM70、真ん中奥にMELCOM9100/30F、さらに右奥にオンラインのカード穿孔機が設置されました。
MELCOM 9100/30F

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教育用電子計算機システム MELCOM9100/30F の中央処理装置です。
データカセット
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MELCOM9100/30Fでは利用者ファイルの保存領域が取れるだけのディスク容量が無かったため、データカセットが保存先として使用されました。 利用者は、利用の初めにデータカセットからプログラムやデータをシステムに読み込ませ、 その日の利用後にデータカセットへ保存しました。カセット磁気テープ装置はデータカセットの入出力に使用する装置です。
データカセットはオーディオ用のカセットテープと外観が酷似していますが、互換性はありません。
マークカード
  パンチカードと大きさが同じマークカードには鉛筆で塗って文字記号を表すことができます。2枚でパンチカード1枚(半角80文字)に相当します。
マークカードに作ったプログラムやデータをマークカードリーダーを使ってコンピュータに読み取らせます。 端末台数が圧倒的に少なかったため、マークカードでプログラムやデータを作り、端末は主にプログラムやデータの修正に使用されました。
講 義 室
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当時の講義室は、センターの建物内にありました(現在の第二端末室)。このとき講義室に設置された端末(カラーのキャラクタ端末MELCOM345)の台数は12台でしたので、 1台の端末を4、5人で使用しました。
端末の横に設置されたテレビには、講義用のVTRを放映しました。