ISMS/BCMS災害対応訓練について

公開日:2016/10/03

はじめに

2016年8月27日、本学電源設備点検のための法定停電に合わせて、ISMSにおける事業継続並びにBCMSにおける障害対応として訓練を行いました。その計画と様子をお伝えします。

訓練内容

今回の法定停電ではサーバ室及び技術室を含む本センターの施設が午前4時から12時まで一斉停電するため、主に「電源障害」を主体とした訓練と位置づけました。訓練を行うにあたり、電源障害が発生するシナリオを想定し、それに従った機器の動作、行動を確認することとしました。また、停電時の復旧計画は、本センターのBCMSとしてマニュアルに定められています。これに従った行動で実際に復旧が出来るかも確認されました。

想定したシナリオは以下の通りです。

  1. 3:30am交通事故により本学への送電線が切断され、全学が停電する
  2. 4:00amサーバの監視システムからの通報により機器の停止が検知され、参集可能なスタッフがサーバ室に参集する
  3. 12:00am 電源が復旧し、復旧処理を確認する

停電時訓練

停電の検知

本学のシステムはメールや大学公式Webサイトなどのシステムが稼動している学外データセンターと本学内にあるシステムを相互に監視しており、学内のシステムの異常が検知された場合は、学外データセンターからスタッフ宛にメールで通知される仕組みになっています。この仕組みの動作確認を実際に本センターシステムの電源遮断されたときに通知がされるかを確認しました。 160827_1

停電時の動作確認

 本センターに設置しているほとんどの機器はUPS(無停電電源装置)が接続されており、停電時にはUPS内のバッテリーが保持している電力を機器へ供給するようになっています。バッテリーが供給できる電力には限りがあるため、その間に機器の安全停止を行います。また、それぞれの機器には依存関係があるため、予めプログラムされた順番で停止を行う必要があります。勤務時間外に実際に停電が起こった場合には、この停止の状態を確認することは難しいですが、今回の計画停電により、停電の様子を確実にモニタリングすることが出来ました。
(※画像は、停電時のシャットダウンシーケンス確認の様子)
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復電時の動作確認

電源が復旧した直後から停電時の逆順で各システムが起動します。起動の様子をモニタで確認し、さらに各サーバの動作を確認しました。また、停電及び復旧をセンター長に一時連絡を行いました。
(※画像は、復電時の起動確認の様子)
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おわりに

今回の電源障害による復旧訓練において、BCMSのマニュアルに従った対応により、障害の検知、停電時の安全停止、正常起動を確認することが出来ました。なお、いくつかの問題点が挙げられ、システム保守業者の協力のもと、現在改修を行っています。