2019年 4月 Oracle 製品のクリティカルパッチアップデートに関する注意喚起

 JPCERT/CCからの「2019年 4月 Oracle 製品のクリティカルパッチアップデートに関する注意喚起」をお知らせします。

各位
JPCERT-AT-2019-0017
JPCERT/CC
2019-04-17
<<< JPCERT/CC Alert 2019-04-17 >>>
2019年 4月 Oracle 製品のクリティカルパッチアップデートに関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2019/at190017.html

I.概要

2019年 4月16日(現地時間)、Oracle は、複数の製品に対するクリティカルパッチアップデートに関する情報を公開しました。

Oracle Critical Patch Update Advisory – April 2019
https://www.oracle.com/technetwork/security-advisory/cpuapr2019-5072813.html

脆弱性を悪用された場合、リモートからの攻撃によってアプリケーションが不正終了したり、任意のコードが実行されたりするなどの恐れがあります。対象となる製品を利用している場合には、アップデートの適用等を検討してください。

II.対象

対象として、次の製品およびバージョンが含まれています。

– Java SE JDK/JRE 11.0.2 およびそれ以前

– Java SE JDK/JRE 12
– Oracle Database Server 11.2.0.4
– Oracle Database Server 12.1.0.2
– Oracle Database Server 12.2.0.1
– Oracle Database Server 18c
– Oracle Database Server 19c
– Oracle WebLogic Server 10.3.6.0.0
– Oracle WebLogic Server 12.1.3.0.0
– Oracle WebLogic Server 12.2.1.3.0

ただし、対象となる製品およびバージョンは多岐に渡りますので、正確な情報は Oracle の情報を参照してください。
また、PC に Java JRE がプリインストールされている場合や、サーバで使用するソフトウエア製品に、WebLogic を使用している場合もあります。利用中の PC やサーバに対象となる製品が含まれていないかについても確認してください。
なお、Oracle によると Java SE について、既に公式アップデートを終了している Java SE JDK/JRE 7 および Java SE JDK/JRE 8 も脆弱性の影響を受けるとのことです。

III.対策

Oracle からそれぞれの製品に対して、修正済みソフトウエアが公開されています。Java SE、Oracle Database および WebLogic では、次のバージョンが公開されています。

– Java SE JDK/JRE 11.0.3

– Java SE JDK/JRE 12.0.1
– Oracle Database Server 11.2.0.4 ※
– Oracle Database Server 12.1.0.2 ※
– Oracle Database Server 12.2.0.1 ※
– Oracle Database Server 18c ※
– Oracle Database Server 19c ※
– Oracle WebLogic Server 10.3.6.0 ※
– Oracle WebLogic Server 12.1.3.0 ※
– Oracle WebLogic Server 12.2.1.3 ※

※ 対策が施されたパッチ情報の詳細については、4月17日時点の公開情報では確認できませんでしたので、Oracle 等に確認してください。
製品をアップデートした場合、対象製品を利用する他のアプリケーションが正常に動作しなくなる可能性があります。利用するアプリケーションへの影響を考慮した上で、更新してください。
Java SE Downloads

https://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html

無料Javaのダウンロード

https://java.com/ja/download/

また、32bit 版 JDK/JRE、64bit 版 JDK/JRE のいずれか、または両方がインストールされている場合がありますので、利用している JDK/JRE をご確認の上、修正済みソフトウエアを適用してください。
お使いの Java のバージョンは次のページで確認可能です。32bit 版、64bit 版の両方の Java をインストールしている場合は、それぞれ 32bit 版、64bit 版のブラウザでバージョンを確認してください。(Java がインストールされていない環境では、Java のインストールが要求される可能性があります。不要な場合は、インストールしないように注意してください。)
Javaのバージョンの確認

https://www.java.com/ja/download/installed.jsp

また、Oracle によると、今月 2019年1月をもって、商用ユーザに向けた JavaSE 8 の公式アップデートの提供が終了しました。今後 Java SE を継続利用する商用ユーザは、Oracle が提供する情報を元に、後継のバージョンへの移行等の検討をしてください。
Oracle

Oracle Java SE サポート・ロードマップ
https://www.oracle.com/technetwork/jp/java/eol-135779-ja.html

IPA

公式アップデートの提供方法の変更に伴う Java SE の商用ユーザに向けた注意喚起
https://www.ipa.go.jp/security/announce/java8_eol.html

IV. 参考情報

Oracle Corporation
Oracle Critical Patch Update Advisory – April 2019
https://www.oracle.com/technetwork/security-advisory/cpuapr2019-5072813.html

Oracle Corporation

Java Development Kit 11 Update Release Notes
https://www.oracle.com/technetwork/java/javase/11u-relnotes-5093844.html

Oracle Corporation

Java Development Kit 12 Update Release Notes
https://www.oracle.com/technetwork/java/javase/documentation/12u-relnotes-5211424.html

Oracle Corporation

April 2019 Critical Patch Update Released
https://blogs.oracle.com/security/april-2019-critical-patch-update-released

日本オラクル株式会社

Oracle Java SE サポート・ロードマップ
https://www.oracle.com/technetwork/jp/java/eol-135779-ja.html

US-CERT

Oracle Releases April 2019 Security Bulletin
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2019/04/16/Oracle-Releases-April-2019-Security-Bulletin

今回の件につきまして当方まで提供いただける情報がございましたら、ご連絡ください。

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MAIL: jpcert
TEL:03-3518-4600 FAX: 03-3518-4602
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