第4代 情報メディア教育システム

情報メディア教育システムの概要

1997年2月に導入された情報メディア教育システムは、2010年3月に4代目が導入されることになりました。
一方、現在の学内ネットワークシステム(キャンパス情報ネットワークシステム)は、導入から8年が経過し老朽化が進んでおり、セキュリティ上の脅威にも対応するのが急務となっていました。
今回、情報メディア教育システムだけではなく、学内ネットワークシステムの更新も加えた全面的なリプレースに当たり、両者を連携させたシステム構築を行なっています。

情報メディア教育システムは、パソコン、サーバシステム、教育支援システムから構成されます。

パソコン ハードディスクにOSやアプリケーションソフトをインストールしないシンクライアント(Thin Client)を採用。OSは Microsoft Windows7 Professional で、VMware下で Linux(Ubuntu 9.xx)が動作。
サーバーシステム 仮想サーバーシステム、ファイルサーバ、端末統合管理サーバ、統合認証サーバ、WWWサーバー、メールサーバ、プリントシステム、アプリケーション配信サーバー、ウィルスメール対策サーバー、ファイアウォール、メールゲートウェイサーバー、透過型プロキシサーバー、Webウィルス対策サーバー、DNSサーバー、VPNサーバー
教育支援システム 教室連携システム、e-Learningシステム(Moodle)、映像コンテンツ作成システム、ビデオ教材蓄積配信システム

情報メディア教育システムの概要

●パソコンの配置数

部屋名 設置台数 備考
第1端末室(J101) 48
第2端末室(J205) 36 他に教員用1台
マルチメディア開発室(J202) 6 ビデオ編集
出力室(J102) 2 媒体変換用。BDドライブ、A4サイズスキャナ付属。
図書館 パソコンコーナー 24
情報作成室 18
C棟 C306実習室 32 他に教員用2台
C307実習室 32 他に教員用2台
C309実習室 62 他に教員用2台
C310実習室 62 他に教員用2台
C308入出力室 2 媒体変換用。BDドライブ、A4サイズスキャナ付属。
ものづくり基盤センター 2
学生支援センター 4 Web閲覧用
大学会館 2 Web閲覧用

 PCのハードディスクにOSやアプリケーションソフトをインストールしないシンクライアント(Thin Client)を採用しますので、 PCを起動しようとすると、ネットワークのサーバからディスクイメージをダウンロードして起動します。 またアプリケーションソフトを使用しようとすると、アプリケーション配信サーバからダウンロードします。

 端末室、実習室、図書館、ものづくり基盤センターに設置される標準PCには下表のソフトをインストールする予定ですが、 やむを得ずインストールできない場合があります。 OSは Microsoft Windows7 Professional で、VMware下で Linux(Ubuntu 9.xx)が動作します。

●ソフトウェア

分野 ソフトウェア名
Windows OA関連 Microsoft Office Professional 2007、OpenOffice(以上オフィスソフト)
インターネット関連 Internet Explorer(ブラウザ)、Adobe Flash Player(Flash再生)、Cortna 3D Viewer(VRML)、 Thunderbird(メーラ)、ホームページビルダー14(Webページ編集)、FileZilla(ファイル転送)、TeraTerm(仮想端末)、Skype(インターネット電話)
数学・プログラミング関連 Visual Studio 2008 Professional Edition(プログラム開発環境)、Intel Visual Fortran Compiler 11、 Renesas H8SX,H8S,H8ファミリ用C/C++コンパイラパッケージ(マイコンプログラム開発)、 Eclipse Classic、Microchip MPLAB IDE、Quartus II Web Edition (以上統合開発環境)、gnuplot(グラフツール)、Scilab(数値計算)、JavaJDK(Java開発用キット)、 Abaqus Student Edition(有限要素法)
デザイン関連 Adobe Photoshop CS4 Extended、GIMP(以上画像編集)、Adobe Illustrator(ベクトルグラフィック)、 CutePDF Writer(PDF作成)、AutoCAD 2010(3D CAD)、Jw_cad(2D CAD)、Shade 11 Professional(CG)、SONAR 8 Studio Edtion(DTM)、Audacity(サウンド編集)、Lame、Adobe Premiere Pro CS4(ビデオ編集)、 Symyx Draw(化学構造式描画)、Multisim/Ultiboard、BSch3V(以上回路図)
エディタ EmEditor Free
映像再生 Real Player、Windows Media Player、Microsoft Expression Encoder、QuickTime Player
ファイル操作 Lhaplus(圧縮・展開)
その他 VMware Player(仮想マシン)、H8Write、PicoScope Education、LEGO MINDSTORM Edu NXT
Linux インターネット関連 Firefox(ブラウザ)、Adobe Flash Player(Flash再生)
OA関連 OpenOffice(オフィス)
プログラミング関連 gcc、gnuplot(グラフツール)、gfortran
エディタ emacs、gedit
デザイン ImageMagick(画像表示・処理)
端末 gnome-terminal
システム環境 libgtk
●ハード構成

タイプ 機種名 構成
タイプA DELL OptiPlex 760 コンボドライブ(CD-ROM、DVD-ROM&CD-R/RW)、21.5インチワイド液晶ディスプレイ、5ボタンレーザー方式マウス、ヘッドセット、USBカメラ
諸元
CPU:Core2 Quad Q9650/メモリ:3GB/HDD:約500GB/ポート:USBx8,RS-232Cx1
一般利用端末。C棟実習室、図書館、ものづくり基盤センター、センター端末室に設置。
タイプB DELL OptiPlex 760 コンボドライブ(CD-ROM、DVD-ROM&CD-R/RW、ブルーレイ)、21.5インチワイド液晶ディスプレイ、5ボタンレーザー方式マウス、ヘッドセット、イメージスキャナ
諸元
CPU:Core2 Duo E8500/メモリ:3GB/HDD:約500GB/ポート:USBx8,RS-232Cx1
媒体変換用端末。C308入出力室、J102出力室に設置。
タイプC DELL OptiPlex 360 コンボドライブ(CD-ROM、DVD-ROM&CD-R/RW)、19インチワイド液晶ディスプレイ、5ボタンレーザー方式マウス、ヘッドセット
諸元
CPU:Celeron 450/メモリ:1GB/HDD:約160GB/ポート:USBx8,RS-232Cx1
Web閲覧用端末。学生支援センター、大学会館に設置。

サーバーシステム

サーバー名 用途
仮想サーバーシステム 端末統合管理サーバー、統合認証サーバー、WWWサーバー、メールサーバー、プリント管理サーバー、アプリケーション配信サーバー、ウィルス対策サーバー、e-Learningシステム及びファイアウォール管理サーバーを動作させます。
ファイルサーバ 端末システムのネットワークドライブ領域、サーバシステムのログ領域及び授業支援システムのコンテンツ格納領域を提供します。
端末統合管理サーバ 端末システムの利用者管理、統計管理及び保守管理を行います。
統合認証サーバ パソコン端末、WWWサーバー、メールサーバー、プリントシステム、授業支援システム及び無線LANの利用に必要な利用者情報の管理及びパスワード認証に連携するサービスを行います。
また、既設履修登録システム(Universal Passport)及び図書館情報システムの利用者サービスのパスワード認証を行います。
WWWサーバー 職員・学生のホームページや授業で使用するWebベースの教材の配信に使用します。
メールサーバ 情報メディア教育システムのメールサーバー(「mmmドメインメール」と呼んでいます)、Webメールサービスを提供します。
プリントシステム プリンタは主機室(J105)、C308入出力室、図書館パソコンコーナーに配置しています。学生証によるデマンドプリント方式です。
アプリケーション配信サーバー 本システムパソコン端末のハードディスクにはOSやアプリケーションソフトをインストールしないシンクライアント(Thin Client)を採用しており、アプリケーションソフトを使用する場合には本サーバーよりダウンロードして利用します。
ウィルスメール対策サーバー ウィルス対策ソフトウェアと大学内のパソコン端末およびサーバーのウィルス対策ソフトウェアのサーバー機能,管理機能をもちます。
ファイアウォール 学内のネットワークへ外部から侵入されるのを防ぐシステムです。
メールゲートウェイサーバー メールのウイルスチェックをし、ウイルスの侵入を阻止します。
透過型プロキシサーバー 学内ネットワークとインターネットの境にあって、利用者の「代理」としてインターネットとの接続を行ない、利用者を直接インターネットに接続させずにWWWサービス等を提供します。
Webウィルス対策サーバー Webサイト閲覧時にウイルスチェックをし、ウイルスの侵入を阻止します。
DNSサーバー ホスト名とIPアドレスを対応させるシステムです。DNS=Domain Name System。
VPNサーバー VPN(Virtual Private Network)とは、インターネット上に仮想的に私設ネットワーク網を構築し、あたかも私設の専用線のように利用するネットワークであり、そのサービスを提供します。

教育支援システム

システム名 用途
教室連携システム 映像及び音声を配信する演習室を主演習室、映像及び音声を受信する演習室を副演習室として連携した合併授業を行う機能を有します。
1室単独の授業から、センター第2端末室を含んだ全室を合併した授業も行えます(最大224名)。
e-Learningシステム(Moodle) 「教材」と「学習管理」を行うシステム(LMS(learning management system))で、Moodleを導入しています。
映像コンテンツ作成システム タイムラインに従って,映像の切り取り,つなぎ合せなど映像ファイルを編集するシステムです。
ビデオ教材蓄積配信システム WindowsMediaVideo形式のビデオコンテンツを蓄積及びストリーミング配信するシステムです。

システム構成図

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